今から遡る事、4世代前の1935年。
現シェフの祖々父にあたる藤原福松が、米穀商を営む傍ら、食堂を開店したのが
『ふじ家』のスタートです。
当時の店名は『五郎八屋』といい、“街の食堂”として多くの皆様からご愛顧頂きました。
当時の名物は、大阪で二軒でしか食べられなかった“シチューうどん”。
大阪食の代表格：うどんに洋食の要素を親しみやすくプラスしたこのメニューは、
多くの方に受け入れられ、毎日大釜3杯が空になる程の忙しさでした。

続いて店を受け継いだ祖父：正美は、語学に長け貿易商として大連に渡ったのちに
料理人になった変わり種。
海外生活で日本の良さを再確認したかの様に、
帰国後、和食専門店『五郎八屋 東屋』を開店させました。

地の利を活かし、始めた出前や催し物の弁当も多くのご注文を頂き、
地域の皆様が集るお店としても成長いたしました。
また'57年には、家号を今の『ふじ家』へと改めました。

ホテル阪神 洋食部などで腕をふるっていた
父：千也が独立し、『ふじ家 南店』をオープン。

本格的な洋食が気軽に食べれるお店として、大変盛況を頂きました。
'93年には三代目として本店を受け継ぎました。

70年以上続く老舗を守り、TV・雑誌等の紹介もあって遠方からも
お見えになるお客さまにも恵まれましたが、
現シェフ：藤原哲也の帰国を機に千也が引退。
『洋食屋 ふじ家』は、哲也夫妻よって
『Fujiya1935』としてリニューアルしました。

多くの皆様により引退後も『洋食屋 ふじ家』復帰を希望する声を頂いた為、
千也が『洋食屋 ふじ家』を再オープン。
老舗の味を守り続ける『洋食屋 ふじ家』と
新しく独自の世界観を提供する『Fujiya1935』、
相異なる2店舗ですが、どちらも多くの方から応援・ご来店を頂いております。