Fujiya1935（フジヤ1935） - 季節と記憶の食卓

concept コンセプト

“季節を食べる”

自然とのつながりが希薄になってしまった都市で生活をしていると、つい季節の流れを見逃してしまいます。

けれど、野生の動物たちは本能で季節の移ろいを感じ取り、春になると山菜を食べ、冬の間に溜め込んだ老廃物を体の外へと流して整えます。

人間もまた自然の一部として、季節のリズムに寄り添った食のあり方が、本来は必要なのかもしれません。

フジヤ1935では、「季節を食べる」という体験を通じて、サスティナブルな循環を体験していただける場を目指しています。

食後、この体験が皆さまの心に残る“おいしい記憶”となり、やがてまた訪れる季節の中で、ふと蘇る一つの記憶となることを願っております。

message メッセージ

フジヤ1935の料理は、自然と向き合い、情熱を注いで日々食材を届けてくださる生産者の皆様の存在なくしては成り立ちません。

そんな大切な食材を、本日お越しくださったゲストの皆様のために、熱と香りが立つ“作りたて”で食卓までお届けしたいと思っています。

藤原哲也

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history フジヤ1935の歴史

1935〜 1st. Generation

「ふじ家」は1935年、現シェフの曽祖父・藤原福松が米穀商の傍ら「五郎八屋」として開業しました。“街の食堂”として親しまれ、当時大阪で二軒でしか味わえなかった名物「シチューうどん」は、和洋折衷の味が大好評で毎日大釜3杯が空になるほど繁盛しました。

195x〜 2nd. Generation

現シェフの祖父・正美は、語学堪能な貿易商から料理人へ転身した異色の経歴の持ち主。海外生活を経て日本の良さを再認識し、帰国後は和食専門店「五郎八屋東屋」を開店しました。出前や弁当も好評で地域に根差し、1957年には家号を現在の「ふじ家」に改めました。

1971〜 3rd. Generation

現シェフの父・千也は、ホテル阪神洋食部で腕を磨き、独立して「ふじ家南店」をオープン。本格洋食を気軽に楽しめる店として人気を博し、1993年には三代目として本店を受け継ぎました。

2003〜 4th. Generation

70年以上の歴史を持つ「洋食屋ふじ家」は、現シェフ・藤原哲也の帰国を機に父・千也が引退し、哲也夫妻によって「Fujiya1935」としてリニューアルオープンしました。しかし、多くの声に応え、千也が「洋食屋ふじ家」を再開。伝統の味を守る「洋食屋ふじ家」と、新たな世界観を築くFujiya1935」は、異なる魅力で共に多くの支持を得ています。